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「あーあ…。
もっと、会える様になりたいな。
同じ高校っていっても校舎が違うから、お昼休憩に、走るところを眺めるくらいしかできないし…」
ため息混じりに、紙パックのオレンジジュースを口にしつつ、優は熱心にページを見つめる。
「……」
本当に、恋の力って、すごいな。
元々イケメン好きだから、今までハマったモデルや俳優はたくさんいるけれど、それでも、こんなに
優が熱を注ぐ姿は初めて見る。
きっと、こういうのって…形じゃないんだろうな。
どきどきしたり…、その人の事で
胸がいっぱいになったり、想いを募らせたり…そういう恋愛でしか
感じられない感情に、価値があるんだ。
と、語って?いる割に、入学後も恋愛とは無縁の自分に気づかされはあ…と、ため息をつく。
…切ないな。
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