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洞窟の上方には穴があった。
跳べば十分手が届く。
「…」
なんとか洞窟の上方にたどり着くと、簡素な扉があった。
木でできた、一般家庭で使われているような扉。
外への警戒と共にノブを回し、押した。
鍵はかかっていないようで、すんなりと扉は開き、外へ脱出できた。
すると、右方には暗闇が広がっているだけで先程と変わりのない景色であったが、左方には毛色の違う壁があった。
「?」
周囲の壁と違い、星の装飾のある壁。
叩くと石とは違う軽質な音が響いた。
素手で壊してみようとも思ったが、これから何が起こるかわからない状況で無駄にダメージを負う必要はないと判断し、右方の暗闇を探索することにした。
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