北極星

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中に入ると、年の頃七十程の老人が居眠りをしていた。 「ぐぅ…ぐぅ…」 「…!…!」 体を揺すってみたが起きる気配がない。 なおも眠り続ける老人の背後に何かある。 宝箱だ。 鍵はかかっていない。非常に無用心である。 純粋なる好奇心から開けてみる。 中には"ポーラスター"と書かれた一丁の銃が置いてあった。 これならあの星壁も労力を使わずに破壊できるだろう。 ありがたく頂戴したいところだが、宝箱にはいっていたのだ。大事なものに決まっている。自分が大切なものを奪われたらどう思うか。 記憶がないのでよくわからない。 ポーラスターは頂いていくことにした。
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