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沙希子「はい、芸能部署です。はい、仲川は私ですが?はい、分かりました」
先輩「どうしたの?」
電話を切ってから固まっていた私を不思議に思ったらしく先輩が話しかける。
沙希子「社長が来いって」
先輩「なんかしたの?」
沙希子「してませんよ!!」
それより早く行ってきたほうが良さそうよ?と私を急かす。
沙希子「そうですね、行ってきます」
廊下には私のヒールの音が響く。社長室までは長い廊下がある。実はこの道嫌いだったりする。この道を歩くのは入社の時面接の時以来だ。
いよいよ社長室の前に立ち、私はひと呼吸してからドアをノックした。
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