序章

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「ほう…現界の魔王か… どれ…どんなものかな?」 アンゴラ大王は右手に魔力を溜めだし、それを投げつけようとする。 だが… 「ぐおっ!?」 背後より、魔力と聖力の魔弾と聖弾がアンゴラ大王を襲い、アンゴラ大王はよろめき、右手に溜めた魔力を消失させてしまう。 「待たせたな!」 「私達も参戦させてもらいますわっ!」 その姿に静香も驚きを隠せない。 なんと背後より魔弾と聖弾を撃ったのは静香の両親だったのだ。 「おっ…お父さん?お母さん?」 「あぁ…間違いない… あれは間違いなくミコ叔母さんにルーシ叔父さんだ…」 勇人の両親と静香の両親はアンゴラ大王を囲み、杖や武器を構えている。 「父さん!母さん!!」 勇人は信じられない思いで叫ぶ。 「あっ…あれは…勇人に静香ちゃんデス!! 勇人!静香ちゃんを連れて逃げるデス!」 「勇人!早く逃げろ!!」 二人に気付いたニーナ達は動揺を隠せず一瞬アンゴラ大王から目を離してしまった。 「フハハハ!ダークバレット!!」 「しまっ!?」 「バッバリアポッ…あぁぁぁぁぁ!!」 「母さん!?」 隙を着いたアンゴラ大王の魔法が、ニーナの防御魔法よりも先に襲いかかり、ニーナは近くの高層ビルに激突してしまう。 「ニーナぁぁぁ!?」 「己っ!!許さんぞ!!エレメンタルソード!!雷斬り!!」
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