ニート君とニーソちゃん

プロローグ

非日常的な出来事とは、不意に訪れるものである。

場所は我が家。
そこらの平凡な奴らと何の変わりもない高校二年生の俺、朝宮祐輔(ｱｻﾐﾔﾕｳｽｹ)は、今一人の女の子を引き取っている。いや、引き取る事になってしまった。
その女の子とは、同じく同年代同学年、もっと言えば同じクラスのHR委員である撫川千紗(ﾅﾃﾞｶﾞﾜﾁｻ)である。
物凄くニーソが似合う子なのである。だって、こんな説明をしている場合にも俺の視線は彼女の太股一直線だからなのである。
そう、こんな三次元にも興味ないようなニート臭バリバリな俺でも引き付けられる程、彼女の学校での人気は正に宗教にも勝る程だ。
撫川ファンクラブ、撫川写真集、流石に撫川研究部なんてものは出なかったが、彼女はそれ程男子、女子から深い人気を得ている。

では何故そんな彼女が、ゲームで言うモブキャラみたいな俺の元へ訪れてきたのか。
それは一日前へさかのぼる。