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扉が蹴破られるのはもうすぐ。
ドン!ドン!ドン!
ミシッ、音がしてドアが軋んだ。
周りにあるもので身を守れるものがあったらと思ったけど何もない。
あるのは大きな金庫とガラスのテーブル、皮のソファーだけ。
壁に掛かった絵画で身を守れるはずもない。
ドアをソファーを寄せて食い止めることしか浮かばない。
急いでソファーをドアに寄せる。テーブルもその上に重ねた。
―――センセ
もうダメなのかな?
わたしもうセンセに会えないのかな?
裂かれたパジャマの上だけ身につけて…
逃げ場所もなくて…
ドアが蹴破られるのを待つしかないのかな……
もうセンセに会えないのかな―――もう二度と
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