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大人しいぺこちゃんはクラスの誰彼と話ができるタイプじゃない。
達也と話をして笑ってるのもわたしがふたりの間にいたからだ。
「なあ、ぺこにうまく俺を売り込んでよ」
達也はわたしの気持ちに全く気づく気配がない。
ぺこちゃんを彼女にしたいと言う達也がわたしに興味がないのがよくわかった。
はあ。
ため息ばかり出る。
わたし何のために公園の噴水前に来たんだろう?
格好よく告白して達也にキスのひとつでも貰えて付き合えると思っていたのに。
どんな誤算だろう。
はあ。
達也が好きなのはぺこちゃんだなんて。
「おい、ぽぽ。俺の話をちゃんと聞いてる?」
「え?あ、うん。聞いてる。ぺこちゃんに告白するのを手伝えばいいんだよね?」
「うまくいったら、ぽぽにも俺の友達でイイヤツを紹介してやるからさ」
「………」
達也の無神経。
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