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「お見合いでもしようかなー」 「麻子お見合いするの?」 「うん。親戚のおばさんにお見合いの話持ってこられるんだけどさ、気がのらないって断ってたんだけどね。そんな事も言ってられなくなっちゃったからね」 「結婚かー憧れはあるけどなんかもういいかなーって思っちゃうや」 「まあ、まだ二十代だしね。焦らずやってくしかないかー」 その後はお互いの仕事の愚痴や母親からの結婚の要求等の愚痴を言いながらお酒を飲んでいった 「そういえば、智里の所の部長変わるらしいね」 「そうなの!?知らなかったー山中部長辞めるんだ」 「結婚するらしいよ」 「嘘っ!?」 「本当だよ。私人事部だからさ教えてもらったんだけどさ。相手は銀行員だってさ」 「いいなー銀行員かー私達とは無縁だね」 「山中さんはお父さんが銀行で働いてるからね。お父さんの紹介だってさ」 「羨ましい。私のお父さんは貧乏作業員だから」 「私もしがない会社員だしね。家でもお母さんに尻にひかれてるしね」 「羨ましいけど山中部長には辞めてほしくないなー」 山中部長は34歳で男が多い中でもどんどん出世していく、いわば私達女社員の憧れの的だった 私が入社した時の教育係で仕事のノウハウを叩きこまれたのだ 仕事が出来るからといって他人を見下す事も無いとても良い先輩だった
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