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ちさちゃんごめんねなんて首を傾げながら言う目の前の妹に怒りを通り越して殺意がめばえてくる 一応謝ってはいるが、実際は反省なんてまったくしていないからだ さらに、妹に言葉を投げ掛けようとすると 「あれ?ちさ姉帰ってたんだ?」 「辰也」 弟の辰也の登場により妹への怒りが薄れていく 「瑞姉またちさ姉を怒らしたの?」 「んーちさちゃんの彼氏とご飯食べにいっちゃってさー」 「また?本当に瑞姉は懲りないね」 「違うよーちさちゃんの彼氏に騙されたのー」 「何それ」 私をよそに話を続ける二人に呆れながら親友との約束を思い出した 「私麻子と約束してるから行くわ」 そう告げて家を出た
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