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ハァッ…ハァッ… 「っ…おい、待て!!チッ逃げ足だけは早いな!」 平日のちょうどお昼頃、人気がなく静かな商店街にバタバタと騒がしい無数の足音。 それらは皆、学校の制服を身につけている。 「おいっ!お前はあっちを探せ!お前は向こうだ!」 学生の団体の先頭を走ってた男が後ろを振り返りそう声を荒げて叫ぶ。 「絶対に逃がすな!!今日こそは掴まえる!!」 そんな馬鹿デカイ声が聞こえてから段々と足音は小さくなっていった。 「……はあぁ~。あっぶねー。」 商店街のお店の大きな看板の後ろから一人の青年が顔を出した。 「くっそぉ…もう、俺が何したっていうんだよ…」 青年はそう一人で呟きながら頭を掻いた。 長谷川 純(ハセガワ ジュン) 彼もまた制服を身につけている。 金髪の髪をガシガシと掻きながら立ち上がった。
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