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「う・・・・ん・・・・・うう、ん?」
窓から入ってくる、明るい光に小さく伸びをしてそっと目を開けた。
最初に目に入って来るのは、トランプのマークが散りばめられた天井。
いつも過ごしている部屋・・・。
そのはずなのに、なぜか違和感を感じる・・。
(さっきまで、おかしな奴と話していたからかしら?)
だから、自分の部屋まで違和感を感じてしまうのか・・・。
一瞬そう感じたが、すぐ違和感の正体に気づく。
「気配がしない・・・・・?」
部屋の外から、何も聞こえない・・・。
いつもなら、自分が起きるのを察知して誰かしら入ってくるのに・・・・。
いくら待っても誰も入ってこない。
「誰かいないの!‥‥‥‥?」
大声を出すが誰も来ない。
いつも呼んだら真っ先に飛んで来る〝二人〟すら・・・・。
「何が、起こってるの?」
急に不安になり、すぐに着替えてドアの前に立つ。
一息深呼吸し、ドアノブを回した・・・・。
『さぁ、ゲームを始めようよ』
「えっ?・・・きゃああっ!!!!」
唐突な声に気を取られていると、背後から突風が吹き体が押し出される。
地面に倒れそうになり、慌てて顔の前に手をつき顔面強打は阻止できた。
「いったああ・・・一体何が起きたの?」
自分の身に一体何が起きているのかが全くわからない。
が、取り敢えず地面から起き上がる。
(?・・・・・・・・・地面?)
「え、・・・えええ工エエェェっ!!!な、なんで地面!?」
今まで確かに室内にいたはずなのに・・・。
というか、外の景色自体変わっているような・・・・。
慌てて、芝生がきれいに生えている地面から飛び起きると、辺りをぐるりと見回した。
そして・・・・・・
「な、なによこれええええええええええっ!」
絶叫した・・・。
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