-Prologue- 絶望の終焉

2/2
前へ
/111ページ
次へ
グラフィティアートの様な翼をはためかせ飛翔する双頭の龍 その片方の頸は無惨にも弾け飛び血の様に夥しい量の文字群を垂れ流している 残る顎を備えた頸は、その龍と同じように左腕の肘から先を無くし、同様にその身体を構成する文字群を散らす一人の青年を喰い尽くさんとする 青年は右腕の肘から先を覆う獣の様な荒々しさを持つガントレットを龍に突き出し龍の牙にその身体を貫かれながらその魂を燃やし、叫んだ 『崩……壊ッ!!』
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加