派遣会社時代

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数日後、るみこちゃんに電話しようと決心した。 携帯をとり、ドキドキしながら、電話帳で検索。 おもいきって電話をかけた。 「もしもし」 と、俺。 「もしもし。」 「この前はありがとね。」 「いえいえ。」 会話は弾み、るみこちゃんが看護学生であること、俺の会社のことを話した。 1時間くらいはなし、電話をきった。 翌日もはなし、長電話になった。 気づいたら1週間続けて電話していた。 「今度会わない?」 と、俺。 「いいよ。」 会う日を決め、会う当日になった。 スギ薬局まで迎えに行く。 会うとなるとドキドキした。 スギ薬局に着き、電話で、 「着いたよ。」 「待っててね。」 るみこちゃんが車に近づいてきたのがみえて、さらにドキドキした。 そしてるみこちゃんが車のドアを開けた。 「こんばんは。」 と、俺。 「こんばんわ。」 「どこか行きたいとこある?」 「山に行きたい。」 「山?」 「夜景がきれいなところがあるんだよ。」 「じゃあそこに行こう。」 車を走らせ、会話も弾んだ。 10分くらいで山への入り口に着き、だんだん高度が高くなっていく。5分程で頂上に着いた。 2人で夜景が見える所まで、歩いて行く。 「わぁ~きれいだ。」 と、俺。 「そうでしょう。」 しばらく夜景をみて、 「あっちに行こうよ。」 と、るみこちゃんがベンチがあり、人がいない所を指さした。 そして歩きだした。
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