第四章~試される英雄としての資質~

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「ジオ、ジオ、ジオ………」と何者かが自分を呼ぶ声にジオは気付いた。 「うん? 誰だ俺を呼ぶのは! 何者だ!」とジオは寝ていた体を飛び起きるようにして辺りを警戒していた。 「フフフ そんなに警戒しなくても良い 我が名はオメガだ」とオメガは言うと、暗闇の中から姿を現した。 「その、オメガが俺に何の用だ」とジオはオメガを睨み付けるように話した。 「我は、今竜王と手を組み、世界を牛耳ろうとしている者だ」とオメガはジオに告げた。 「随分と回りくどい言い方をするな 要は俺に手を貸せと言うのだろう? 生憎だが、俺は誰とも組む気はない」とジオはオメガに言い切った。 「フッ 中々キレるようだな それに、腕も立つという話も聞いている どうだ我ら二人が組めば天下も取れるぞ」とオメガはジオに甘い言葉を囁いた。
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