第三章~宿命~

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そう言うと、ジオは黙ってゼータに神龍の兜を手渡し、傷の癒える間もなく、旅立って行った。 「ジオー お互い、傷が治ったらまたやろうな!」とゼータはジオに声を掛け見送るのであった。 ジオは、黙ってこちらに背を向けたまま、手を上げて応えていた。 「ねえ これで良かったのかな?」とジェシカがゼータに尋ねた。 「ああ、 あいつは、何も汚れちゃいないよ ただ純粋に強さを求めてるだけさ 必ずわかり合える日が来ると、俺は信じているよ」とゼータはジェシカに答えた。 ジオはゼータの心に触れ、己の敗けを認め始めていた。 そして変わり始めようとしていた。 しかし、そんなジオの前に、良からぬ考えを持つ者が現れようとしていた。 第三章完
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