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「ふっ
何を言おうが、俺は誰とも手を組む気は無い!」とジオはオメガの誘いをはね除けた。
「強がりを言っていても、内心は今揺らいでいるのではないか?」とオメガはジオを見透かすように話した。
「俺がゼータ達と手を組むとでも思っているのか!」とジオは表面では強がるが、オメガに心の奥底まで見透かれているような気がして、嫌な気持ちになった。
「ジオよ、お主力が欲しくないか?
お主にその気があるなら、ドラゴンマスターに勝てるだけの力をやろう!」とオメガはジオに追い討ちを掛けるように甘く囁いた。
「しつこいぞ
いい加減にしろよ!
俺は何を言われようが、手を組む気は無いと言っているだろうが!
帰ってくれ!」とジオは言うと、オメガを激しく突き飛ばし、その場を後にした。
「大分、心が揺らいでると見た
これならば、あの手を使って、丸め込むことも可能だろうな」とオメガは良からぬ考えをして、ジオの後ろ姿を眺めていた。
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