第四章~試される英雄としての資質~

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「オメガよ 何故、何も言わずに城を出たのだ?」と竜王はオメガに問い質した。 「あのジオという少年 中々見所があると思い、探りを入れてきた」とオメガは答えた。 「それならば、何故、何も言わずに城を出たのだ? お主、余に言えぬ事でもあるのか?」と竜王は再びオメガを問い質した。 「黙って城を出たのは悪かった しかし、所詮私はよそ者だ 中には私を良く思わない連中もいる 手柄を立てれば認めてもらえると思っての行動だ 許してくれ」とオメガは答えた。 「オメガよ、お主は余の客人だ お主と余は同じ志しを抱く同士だ そんなお主に不快な思いをさせていて済まないと思っている しかし、余に断りなく勝手な行動をしたのは余も面白くはない よってお主に、三日間の独房入りを命じる!」と竜王はオメガに伝えると席を後にし、部屋にあるバルコニーへと出ていった。
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