序章

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吟遊詩人は語る。 ー霽月の夜、天空に紅き光芒が煌めく時…。全世界のありとあらゆる生命は、激昂し…変異する…。殺戮を自ら強望し、世界は血潮と喚声に包まれる…。 これが、遥か昔…たった一度…たった一度だけ…、全大陸で勃発した戦機…。 敵なのか味方なのか…戦友なのか…愛する者なのかさえ認識できず…我が凶刀を振りかざす…。 己の四肢を朱黒く染め上げ、血で血を洗う、残骸な現場…。 その、霽月夜の光芒から一万と千年後…。 今まさに…霽月夜の光芒が、再来の兆しを告げようとしていたのであった…。  
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