星野達也

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体育館に響き渡る、ボールが弾む音。俺は体育館にいた。 俺の名前は、星野達也(ほしのたつや) 体育を欠席し、女子の方を眺めていた。 高校三年になり、みんなが進路を考え始めている中、俺はやりたい事が見つけられずにいた。 女子の方を眺めていると、一人の少女が、俺に向かって手を振っている。 幼馴染みの小出明菜(こいであきな)だった。 小学生からの付き合いで、知り合ってから、もう10年以上になる。 「あっ、転んだ」 俺に気を取られていた明菜は、なにもないところで、派手に転んでいた。 同級生の女子からの大爆笑が起こっているなか、明菜は顔を赤くしている。 なにをやっているんだと俺は呆れた。 付き合いが長いからわかる事だが、明菜は結構ドジなところがある。 そんなドジなところに愛着がわくのだろうか。 明菜は男女問わず結構人気がある。
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