星野達也

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教室に着いたのはいいが、暇でしょうがない。 俺にはあまり友達がいない。いや、うわべだけの友達ならいる方か。 でも親友と呼べるようなヤツは一人もいない。別にそれが嫌と言う訳ではない。 俺はいつだって一人だった。別に寂しいと思った事は一度もない。 「おい達也。お前はいつも私が話をしている途中に居なくなるという癖があるのか? そんなに私と話をしたくないのか?こんな私でも付き合いたいと言う男は少なくないんだぞ」 翼は教室に入ってくるなり言ってきてた。どうやら俺の後を着いて来ていたみたいだ。 それより…こいつはどれだけ暇なんだ。隣のクラスなのに、わざわざ俺のところまで来るなんて。 「いきなりなんの話だよ。隣のクラスなんだから自分のクラス行けよ」 「お前は私と話をするのが嫌なのか?」 翼は一瞬だけ哀しそうな顔をした。そんな顔されると、俺が悪者みたいに思われそうだ。 「別に嫌じゃないけどな。ただ俺みたいなヤツの相手してないで、自分のクラスのヤツとお喋りしていた方が楽しいだろ?」 「私は達也と話がしたいんだ。良かった 私と話すのが嫌と言われたらどうしようかと思ったぞ」
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