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「ちょっと。なんで笑ってるわけ?それより、あなたが好きな子と、私はどっちが可愛いの?」
「好みにもよると思うけど。やっぱり俺は新藤が一番だ」
俺は嘘でも小森だと言っておくべきだった。
「そう。あと10分もすれば昼休みになるから。そしたらその子を見に行ってみる事にした
ついでに一組の子もね。それで私が一番だと証明する」
俺の一言は、かなり小森を熱くしてしまっていたらしい。
「ちょっと待ってくれ。どうやって証明する気なんだよ?
自分で勝っていると思っても、周りから認められないと勝ちにはならないよ」
俺の説得に小森は冷静になったようだ。
「とにかく。私が納得できればいいから一組と二組に行ってみる
だからあなたも一緒に来るでしょ?進学科の私がいきなり行ったら驚かれそうだし」
こうして俺は三大美女の一人を連れ、自分の教室まで行く事になってしまった。
普通に考えれば優越感に浸れる訳だが、正直複雑な心境だった。
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