伊藤秀樹

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昼休みになり、三年の教室がある廊下を歩いていると、いろいろな生徒に見られる。 なにせ俺は三大美女の一人と一緒に歩いている訳だ。 男子生徒からの嫉妬や妬みの視線が痛々しく突き刺さる。 「みんな見てるね。まあ私と一緒に歩いている訳だし当然か」 「そうだね」 小森の発言に、これは夢ではないと実感させられる。 一時間ぶりに自分のクラスに戻ってきた。連れの一人がいたので声をかける。 「新藤は一組か?」 「伊藤ドコ行ってたんだよ?弁当持ってったから一組だろうな。それより… な、なんで小森美咲と一緒なんだよ?」 連れは当然のように聞いてきた。やっぱりそうなるよな。 「話せば長くなるから後でな」 俺はそのまま教室を出た。教室の外から様子を伺っていた小森は首を傾げていてた。 「どうして呼んできてくれないわけ?」 「一組に行ってるみたいなんだ。ここ最近はずっとなんだよ 俺が大嫌いなヤツと飯を一緒に食ってる」 「そうなの。なら丁度いいじゃない。一組に三大美女が集結するわけでしょ?なら早く行かないと」 それだけ言った小森は一組に入って行こうとする。たしかにスゴい光景になるかもしれない。
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