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授業中にいろいろと考えていると、気がつけば放課後になっていた。
私は決心した。また彼に会う。正直納得できないのだ。
勢いよく立ち上がり、教室から出ていく。
廊下を歩いていると男子からの視線が私に向かってくるのがわかる。
そう。当たり前。それが当たり前なのだ。それなのになぜ私が振られたのか。
二組の教室に差し掛かった時、屋上で会った彼に出会う。たしか伊藤君だった。
「小森。昼休みは大変だったんだよ。いきなり星野と出ていくから、周りのみんなが騒ぎだして」
「…」
「おい。ちょっと」
私は足も止めずに、伊藤君の前を通り過ぎる。
そんな話をされても、私には関係もないし、興味もない。
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