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彼を誘導し、連れてきた場所は、体育館の裏にあたる場所。
この場所は芝が敷かれており、昼寝をしたらきっと気持ち良さそうだ。
学校の中で、一番のお気に入りの場所でもある。
屋上も考えたが、一日に三度も行きたくない。
「んで、なんの用なんだ?俺は本当に忙しいんだよな」
彼は携帯を開きながら言った。表情からでは、全然忙しいようには見えない。
「お昼に言った事だけど。アレって本気で言ったの?
私あんな事を言われたのは初めてなんだけど」
「そんな事か。一応、本心で言ったけど。もういいか?」
素っ気なく言われた。私は言葉が出ない。それになんだか顔が熱い。私は唇を噛み締めた。
「どうしてなの?なんであなたは他の男とは違うの…」
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