人生リセットボタン

7/11
前へ
/18ページ
次へ
「ごめーん! 遅くなって」 待ち合わせの場所にやっとついた。 普段の3倍の道のりに感じられたよ あ、いいすぎか そこにはもうすでに親友が居ていた。 「今来たばっかりだから大丈夫だよ。それより大丈夫?」 「もうふらふら。しんどかったよー」 「そっちじゃなくて…」 あ、そうだった。 昨日の夜泣きながら電話して聞いてもらってたんだ 振られちゃったからなぁ 「あー、うん。大丈夫だよ!」 ほんとはあの時の悲しさが思いだされて泣きそうだった。 「ほんとうに?」 「大丈夫、大丈夫!学校に行こっ」 私達は学校に向かって歩きだす。 歩きながら、人生リセットボタンの存在が気になっていた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加