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その日も冬らしく、朝から冷え込んだ12月の朝だった。
俺は、私立 洋南高校(ようなんこうこう)に通う高校2年生。
普通の高校で普通の高校生活をして、友達と呼べる存在もでき、なに不自由ない日常を過ごしていた。
なにも変わることはない。
その日も、ただ寒いだけの平凡な朝を俺は迎えるものだとばかり考えていた。
ジリジリジリ~(目覚まし時計の音)
「ふぁぁ。ねみぃ…」
俺はそういいながら、まだぱっちりと覚めていない眼を擦り、ふと部屋にある鏡を見て愕然とした。
「ん?誰?」
そう呟いてしまうのも無理はない。鏡に写っていたのは俺ではなく、背が低く、黒髪で…
まぁ、一般的に"美少女"と呼ばれる類いの装いをした人間だったのだ。
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