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『【おっ?見ツケタようだね。ソコが自身の属性とスキルが表示サレル場所だヨ】』
属性とスキルが表示される場所……そこが空欄という事はつまり―――
『【そこは今から決めルンダ。空欄で間違ってイナイよ】』
……よかった、てっきりボクには属性もスキルも無いのかと思った。
早とちりは良くないな、うん。
『【じゃジャーン!!これこそがキミの運命を決メる運命のサイコロ!!
名付けてディスティニーダイスさ!!】』
高らかな声とともに黒い光の手?の上に現れたのは、青色と赤色の二つのサイコロ。
見た感じはそんな大げさな物ではなく、普通のどこにでもあるようなサイコロにしか見えない。
それにディスティニーダイスって英語で言い換えただけじゃないか。
『【デハでは……ぬぇい!!】』
ボクが二つのサイコロを観察していると、一人盛り上がっている黒い光が早々とサイコロを転がした。
黒い光の手を離れた青と赤の二つのサイコロ。
数秒間の間宙を舞ったサイコロはボクと黒い光の間に落下し、そのままコロコロとボクの方へと転がってきた。
先に動きを止めたのは赤いサイコロの目は6、続いて止まった青のサイコロの目は2。
『【……この結果はミーにとっても驚きデス……】』
サイコロの目を見ている最中に聞こえてきた黒い光の呟き。
今の言葉を聞く限り、目の前に存在する黒い光は結果がわかっていたかのようにとれるのだが……
『【とりあえず結果発表ト行きまショウ!!
マズは赤いサイコロ、出た目が6という事デ……キミの属性の数は6つとなりマシタ!!】』
黒い光の言葉とともに表示したままだったステータス画面の一部が変化、空白だった欄に炎・水・風・地・雷・重力という単語が追加された。
なるほど、属性の数と種類はランダムに決まるのらしい。
……先ほどの言葉を聞く限りそれも怪しいのだが。
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