白い砂漠

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この世は時に 夜の砂漠の様。 白い顆粒の 砂が舞う。 凍てつく空気は容赦なく。 足元もろく。 行く手も知らず。 来た跡も判然としない。 ただ懸命になって 歩いていく。 漆黒の空に 散らばる無数の星 惑っては泣き 過ぎた事に未練し 刹那に笑い 行く先に不安するが 時に夢見る。 想いの残滓は降り積もり 白い顆粒の 砂が舞う。
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