<ひじきな女>

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だけど、それでも、ひじきはあんまりだ。 苛立ちと重たい気分を引きずったまま、わたしはどこに向かっているのか、あいかわらずの早足だ。 ワークブーツの靴底が、地面の小石を蹴る。 男の鈍感さを微笑んで受けいれることもあるが、そしてほとんどの女がそうなのだが、それも最初だけではないか。 きっと女の心は相手に対して点数式で成りたっているのだ。 ある日、突然、点数がマイナスになる。 すくなくともわたしにとってはだが、見切りは女のほうが早いし、男よりあっさりとしているものだ。 それでも別れられないのは、環境による何か、あるいは相手にたいする依存があるからだ。 それか最初からあまり好きでなかったのかもしれない。 わたしは自分の気持ちがよくわからない。
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