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風の魔法をまとわりつかせた剣を鞘に収め仕事の戦利品のはいったリュックを背負う。
「よっと!」
お世辞にも大きいとはいえない私の身体の倍はあろうかという袋を軽々上げる。
「いやぁ~重量軽減のタリスマンって本当便利♪」
言って私は正門へと歩きだした。
「・・・・・・けど、本当に腐ってますね~♪この国♪」
わたしは甘い香りの紅茶をすすりながら言った。
とある名物お食事処の普通の人には言えない裏のお部屋。
とはいえ表向きは立派な名物お食事処。客の入りはその王族のせいでいまいちだが料理の味は天下一品!
仕切っているのが街のたむろする盗賊団の親玉というのは知られていない。
ふかふかのソファーにすわりながら紅茶をもう一口。
お茶菓子に手を伸ばす私。
すると向かいに鎮座している親玉君が言う。
「本当ねぇ・・・。腐ってるんですよねぇ・・・。うちも経営難でして・・・そこでティナさんのお力をお貸しいただけないかなと・・・お呼び立てした次第で・・・。」
この世界には剣士ギルド、魔道士ギルド、宗教ギルド、などなどすべてが様々なギルドに所属し共存している。
とりわけ力を持っているのは王族ギルドと盗賊ギルド。商業ギルドなんかも凄かったりする。
ギルドに所属していれば同ギルド内から襲われることはなく身の保全を考えれば所属していたほうが安心!ってこともある。
しかし王族ギルドと盗賊ギルドこの2つは仲が悪い。
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