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家に帰れば明かりがついている。
それを見ると溜め息が漏れる。
「あ、先輩お帰り。」
朝の顔とは違い、目が開いている。
「何してんの?」
「ご飯作ってみたから食べて。」
奈緒の顔と、皿に乗った謎の物体を見ると腹が立ってくる。
「………死ね。」
向き合って、テーブルに座り、皿に恐る恐る箸を伸ばした。
口に含めば、臭いし、しょっぱいし、苦い。
「死ねって何よ。」
さっきまでのニコニコしていた奈緒はいない。
「お前、俺のこと殺す気だろ。」
「仕事で疲れてきた先輩に夕飯作って待ってたのに。」
俺はこの後、殴られそうになったため謝り、とりあえず自分で作った物を一口食べて貰った。
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