これはなんなの?

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「ダリぃ」 学校からの帰り道、横を見れば いつもと変わらぬ見飽きた顔がある。 「…人ん顔見て ダリぃとか言うなさ。」 そう言っているのは 高一から ずっと同じクラスの松田孝。 「お前の顔見てんと 何か俺もダリぃ。」 松田のその向こうで そう話をかぶせて来たのが 木下裕一。 「…おいおい、…裕一まで何や…俺 泣いちゃうよ?」 「だってよ~ なんつ~か こう、覇気 って言うの? 孝の顔からは ラオウの気合いが伝わってこねぇんだわ。」 「俺はラオウじゃねぇ! …恵斗 なんとかしてくれ俺 ラオウになっちゃう」 「お前は ラオウっつうか…のび太だな のび太。」 「もう のび太でいいや!しずかちゃんつれてこい!」 (いるか んなもん) と思いながら なんとなく俺は笑っていた。
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