ここは病院

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  私は今、病院の待合室にいる。 僕の20歩ぐらい先には、受付の前を通って化粧室がある。 そして5歩先には、不思議な形のかばんを持った30代後半?の女性。 少し自己中な気がします。 なぜかというと、本人は気がついていないが半ば強引に席に座ったり、椅子を引くときでも、ギィーとスゴい音をたてる。  そして10歩先には、携帯を必死に打っている20代後半~30代前半?女性。 その真向かいには、待ちくたびれたおばちゃんがいて、放心状態。 そして僕のとなりには、人見知りっぽい高校~大学あたりと思われる男性。 携帯でメールをしている。 バイブにしていて机に置いているものだから、彼にメールがくると、ビィーービィーーと机が鳴り響く。  このたまらなく静かな病院に お前はバカか。空気読めよ。 そんな事を思いながら、僕もこうしてなぜか小説を書いています。 そして… 時は過ぎ、診察、薬をもらい、今は電車内。 たくさんの人。 仕事が終わり、疲れを隠しきれない人。 新聞をみながら、競馬予想している人。 社内のチラシをぼ~っと眺めている人。 車内でくちゃみを連呼している人。 僕の前で、窓ガラスにうつる自分をみながら、つまようじで歯のゴミをとっている人。 実に人というのは面白い。 十人十色である。
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