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ヨル「これは……凄い!」
『フェンリル様?…これは……』
モヤモヤくn…黒狼は深い青色の瞳を俺に向ける。
口は開いてないのに声が聞こえるな。
……あぁ、狼だから喋れないか。
俺も人型になるまで念話的なやつで会話してたし。
藤「お前の名前は今から "村雨" だ。
前の靄の状態だと色々と不便そうだから身体を与えた。 調子はどうだ?」
村雨は軽く身体を動かすと、ぎこちなそうだったが『問題ありません。』と言ってきた。
最初は慣れないだろうが徐々に馴染むだろう。
ヘル「に、兄様?
兄様の名前と血と力を分け与えて……身体とかに異常はないの?」
藤「大丈夫 大丈夫!
名は俺が人だったときの名前の藤……華…?……あー…分からなくなってるな。
まあ、その名前の半分を分けたんだ。俺もフェンリルになったんだし、ケジメみたいなもんだ。
血やらはごっそり持っていかれた感があったが、もう平気になった。」
貧血でクラッともしなかった。すげぇよこの身体。
さっきの消失感は俺の "名前" のだろう。
フェンリルって名前もあるけどちょっと寂しいな。
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