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「……おうふ……」
何処が地面か分からないグレーの空間で、俺の格好はorz
「ははは…。かなり詳細に思い出したねぇ。藤村 雨華(フジムラ アマカ)くん?」
藤「…orz…」
「…藤村くん?おーい。聞こえているかな?藤村くん?」
藤「何てこったい……」
「藤村くーん?」
テンパっている俺は気がつくはずもなくorzのままで
「これは夢だ。夢に決まってる。」
とブツブツ呟いている。
「……そおい!」
藤「あべし!」
スパァン!と気持ち良いくらいの音と共に頭に衝撃が。
俺は痛みに悶絶しながら頭をあげると、ハリセンを持ったイケメンがいた。
若干涙目で
「あぁ。やっとこっちに気が付いてくれたかい?」
満足そうにこちらに満面の笑みを向ける濃緑の髪のイケメン。
髪は耳が隠れるくらいの長さで、(今は涙目の)凛々しい瞳の色は淡い金色。
そりゃもうどこから見てもイケメン。
藤「……死ねよイケメン。」
「僕を認識して初めての言葉がそれ!?」
藤「…まあいい。それより俺を殴ったのはアンタか?」
「え、スルーかい?はぁ……うん。僕だよ。」
俺はイケメンを一瞥し、そいつが手に持っているハリセンに目を向ける。
藤「確かに痛かったな…」
「うん?」
藤「これは、夢じゃないんだな?」
「あ…そうだね。まずは君に説明をしなきゃいけない。直ぐだけど大丈夫かい?」
俺が無言で頷くと、いつの間にか横にあった2つのソファーの片方に促され、向かい合うように座る。
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