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「なにか飲み物は?」
にこやかに笑いかけてくるイケメン。
気遣いは有り難かったが、俺はこの突然の出来事で正直頭が真っ白だ。
小説やらでこんな展開は読んだことがあった。
でも、それは平々凡々な普通のフツメン高校生な俺に起こって良いイベントではない。
とりあえず現状の理解が優先。
藤「いや。それよりも説m「あら。もう持ってきちゃったわ?」……どなた?」
横を向くと銀の盆をもった (頭頂から薄赤~濃い赤のグラデーションをした) 長髪の美人さんがいた。
よく驚かなかったと自分を誉めたいくらいの突然な登場だった。
今の状況でいっぱいいっぱいで驚く余裕がなかったとは言わないでおこう。
「あ、失礼したわ。私は冥界の王……とでも言うのかしら?少し違うけど。
はい、ココアだけどいかがかしら?」
そう言うと俺にマグカップを渡してくれた。
俺が礼を言うと軽く微笑んでイケメンのとなりに座る。
「あ!
遅くなったけど僕も自己紹介するね。
僕は “循環” を管理しているんだ。《世界》の巡りを支える、と言うか何と言うか…。まぁ、そんな者かな。」
藤「アンタらは神様なのか?」
テンプレなら神登場なんだがな。
「うーん…それとはちょっと違うかなぁ。似たような者であるかもしれないけどね。
まあまあ、今は僕らのことは置いておいて君のことを説明するね。」
何か納得はできないが、知ったから何だって話だな。
ってことにしておこう。
俺はイケメンに頷いて視線で話の先を促す。
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