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とりあえずは一番規模が大きく人の入りも多いキューズモールに向かうことにした。
天王寺方面からキューズモールに行く時はよく歩道橋を使っているのだが、ついこの間から改装工事が始まり使えなくなったのでわざわざ遠回りをしなければいけなくなったのがネックである。
まぁ、他の人の場合はわざわざ信号のあるところまで遠回りしなくてもいいのだが。
「あ、屋久島（やくしま）君！」
「え？」
信号待ちしていると、ふいに後ろから名前を呼ばれた。
「やっほー屋久島君！ 久しぶりだね？ 前に遊んだ時ぶりかな？」
そこには俺も昌もよく知る森野がいた。前に遊んだ時というと、ちょうど一条の誤解誘拐があった時になるのか。
となると……四ヶ月ぶりくらいか？
でもなんだか二ヶ月ぶりって感じがするんだよなぁ。
やっぱり働いていると時間感覚って狂うなぁ。
一日が二ヶ月ぐらいに感じたり一ヶ月が一日二日のような気もしたり。
いや、後者はおかしいか？
まぁ滅多なことを考えるのは止めよう。
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