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「ところで屋久島君、今日の仕事は終わり?」
「うん、まぁそうだな。今からブラブラと買い物に行くつもりだけど」
「そうなんだ。私もちょうど今からブラブラと買い物に行くつもりだったの」
と、両手に買い物袋を持ちながら森野は言う。
「……もう買い物が終わったって感じだけど?」
「え? あ、いや……あ、さっきまでは決まった買い物! そう! 買いたい物が決まってたの! それで今からは、ブラブラと掘り出し物を探すつもりなの!」
「あぁ、そうなのか」
なるほどなるほど。まぁブラブラと買い物に行くわりには重い荷物の様だけど、女の子は買い物好きだからな。
にしても変に焦ってるのは何故だろうか?
「もし屋久島君がよければ一緒に回らない? せっかく久しぶりに会ったんだし」
「あぁ~……」
それは構わないんだが、となると占い屋探しが難しいなぁ……
わりかし色んなところに行くつもりだったし、流石に荷物の多い森野を連れ回すわけにもいかないしな。
まぁ、それはまた今度でも大丈夫だし、今日は森野と遊ぶことにするか。
「うん。そうだな。一緒に行くか」
「うん! 行こう行こう!」
「お、おぉ」
森野にしては珍しくテンションが高い。いつもの三人で遊んでたどの時よりも高いような気がする。
まぁ今は昌はいないので二人なわけだが。
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