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ふと外を見るとあんなに派手やかだったビルのネオンも消え月が柔らかな光で街を照らしている。 本当に静かだ… 未だ手の中で錠剤をジャラジャラ動かしながら夜空の月に目を奪われていった… 私は阿呆だ 目に映る景色とは裏腹に脳内では自己を罵倒する声。 何故あんな選択を? 挫折、絶望、苦悩、嫉妬、後悔 それらの感情が一気に私を蝕む もう後悔したって遅い… 自身の気持ちを弁明してるかの様に手だけは薬をジャラジャラジャラジャラ動かしている。 ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ… ブゥーン ブゥーン… そこに携帯の低いマナー音が響き渡る 携帯を開いてみれば今日遊んだ友達から「ありがとう」と一言だけ書かれたメールが 自身でも顔がにやけていくのが分かる 私は携帯を閉じ寝室へ戻った。 やっと眠れそうだ… 布団に入ろうとした際、今まで握りしめてた薬を思い出す。 あぁ。これもう必要ないや… ベッドのそばにある缶のゴミ箱に無造作に薬を投げ捨てる。 カランカランと心地良い音が寝室に響き渡った。
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