科学の町

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部屋の物を適当にまとめて、宿の女将さんに軽く礼をして宿を出る 蒼「門から出れない…他は?」 朱「門を越えるのは?」 バイクに荷物をくくりつけて、門を見上げてみる 蒼「…無理じゃぁ…」 朱「だよねぇ…」 「こっち!」 物陰から、誰かが明らかにこっちに向かって手招きしていた 蒼「…行く?」 朱「行こう、どっちにしろ出れないなら何か聞くしかないからね」 物陰に向かって走り出す 「…ふう、今のところ大丈夫ですの?」 朱「大丈夫…って、手足同じの人?」 「何それ…私は、橙(オレンジ)って名前があるんだから」 蒼「珍しい名前だね…」 橙「正直、嫌だよ…この名前…って違う…」 背中から、スナイパーライフルを取り出し、一言 橙「今日から、旅を共にするの、よろしくお願いしますね?」 蒼「え?」 橙「町長に頼んでサイドカー作ってもらいました」 影の奥にサイドカーらしきものがある 橙「早く、みんなが入ってきちゃう前に」 蒼「仕方ないなぁ」 バイクを持って、サイドカーを付ける 橙「参りましょう!」 朱「なんだろう…この敗北感…」
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