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森を抜けて、10分ほどして、要塞までたどり着く
入り口を見つけると、門番らしき人が歩み寄ってきた
門番「旅の人かな?」
蒼「はい、少しの間でいいので、入れないでしょうか」
門番「じゃ、こっち来て」
よく子供扱いされるのが、蒼の悩みである
門番「ここに、名前と、滞在期間、書ける?」
蒼「書ける。」
門番「そう?」
いつもの事だと、ため息をつきながらさらさらと書く
門番「お、書けたね」
蒼「…」
門番「失礼だけど、嬢ちゃんは今いくつだい?」
蒼「20は越えてる、とだけ言っておく」
門番「…」
動きが止まる
門番「…失礼しました」
蒼「これだから人を見た目で判断する輩は困る」
書類を渡して、門番が、詰所へ入る
朱「容赦ないね蒼…」
蒼「ほんとに嫌だ…もうなんでこんなに体つきなの…」
身長は小さい頃に止まり、胸もあまり膨らまなかった思春期を恨む
門番「お待たせしました、許可が降りたので、これを」
渡されたのは、リストバンドである
門番「それをつけて、期間の3日を、ごゆっくりお過ごし下さい」
蒼「ありがとう」
そうして、門をくぐる
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