科学の町

3/17
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
森を抜けて、10分ほどして、要塞までたどり着く 入り口を見つけると、門番らしき人が歩み寄ってきた 門番「旅の人かな?」 蒼「はい、少しの間でいいので、入れないでしょうか」 門番「じゃ、こっち来て」 よく子供扱いされるのが、蒼の悩みである 門番「ここに、名前と、滞在期間、書ける?」 蒼「書ける。」 門番「そう?」 いつもの事だと、ため息をつきながらさらさらと書く 門番「お、書けたね」 蒼「…」 門番「失礼だけど、嬢ちゃんは今いくつだい?」 蒼「20は越えてる、とだけ言っておく」 門番「…」 動きが止まる 門番「…失礼しました」 蒼「これだから人を見た目で判断する輩は困る」 書類を渡して、門番が、詰所へ入る 朱「容赦ないね蒼…」 蒼「ほんとに嫌だ…もうなんでこんなに体つきなの…」 身長は小さい頃に止まり、胸もあまり膨らまなかった思春期を恨む 門番「お待たせしました、許可が降りたので、これを」 渡されたのは、リストバンドである 門番「それをつけて、期間の3日を、ごゆっくりお過ごし下さい」 蒼「ありがとう」 そうして、門をくぐる
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!