科学の町

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女将「いらっしゃいませ、リストバンドを見せてもらえますか?」 蒼「あ、はい」 さっき右腕にはめた、真っ赤なリストバンドを見せる 女将「ありがとうございます、そちらのバイクはあちらに止めて、こちらにどうぞ」 バイクを止め、旅館に入る 通された部屋で、一休み 蒼「はぁ…朝夕食事出て、しかもほとんどタダって、良いね」 朱「お金が浮くよ」 畳張りの部屋で寝転がってみる 蒼「…いい香り」 朱「ねー…」 朱も寝転がる 蒼「…あ、手入れしないと」 腰のホルダーからルチとリトを取り出す まずはルチから 蒼「朱手伝って」 朱「分かってますよ」 バラして、磨く 細かいものは朱に任せて、弾数の確認と、リトの分解 朱「これでよし…っと」 組み立ても朱の仕事 リトは比較的シンプルな構造なので、楽である 磨いて、弾の補充 朱「行くよ?」 蒼「…うん」 朱「よぅい…ドン!」 組み立てる その時間、僅か7秒 蒼「リトがシンプルで良かったよ…さすが師匠の銃…」 リトを見つめてみる 真っ黒のボディに、オーダーメイドのグリップ 弾倉は、ルチの弾に合わせて大きくし、反動を押さえる代わりに威力も押さえる設計の発射方式 朱「思い入れはあるのは分かるけど、また前みたいに1時間も見つめないでいてよ?」 蒼「…あれは…反省してるよ…後悔はしてないけど」 朱「後悔…して?」 ぐでん…と、朱が寝転がり、性なのか、毛繕いを始めた 蒼「毛繕い終わったら、見て回ろう?」 朱「見てないで手伝ってくれると嬉しいよ…」 蒼「はいはい…」
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