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「父さんのNY転勤が決まったよ。…NY支社の支社長が急死なされてね。ご高齢だったから、以前から内々に打診はあったんだが……正式に父さんが支社長になるよう辞令があって受諾したよ。」
てんきん?
にゅ~よ~く?
そこってあれだよね?
英語圏内だよね?
ヘロ~とかゆっちゃう国だよね?
「急な話になるが、一週間後にはNYに発たなくてはいけない。」
思わず、手に持ったパンがポロリした。
「えぇぇぇぇっ?!無理っ!NYとか無理っっ!!俺、英語のテスト、20点以上とったことねぇしっ!!!NYとか、絶ぇっ対、無理っ!」
金髪美女とか、外人特有のナイスバディとかは、キョヌー派の俺には少し…否、かなり魅力だけどっっ!!
会話が成り立たない環境とか……考えただけでも、嫌気がする!
「話は最後まで聞きなさい。」
愛莉が横で優雅に紅茶を啜っている。
ん…なんかコイツ。余裕ぢゃねぇ?
普通、もっとリアクションあって然るべきだろ?
外国だぜ?外国。
周りは外人ばっかりなんだぜ?
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