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なのに、どうして…
どうして、輝かしい未来が待っていただろう華やかな共学から、たった一ヶ月で…しかも男子校に転校なんだ…orz
「お客さん、正門の方に向かったらいいのかい?」
なにも知らないで、無邪気に聞いてくるドライバ~のおっちゃんが憎い。
その頭のバーコード…いっそ無印にしてやったら俺の気持ちを、少しはわかってくれるだろうか…
「俺のキョヌーを返s……ぁ、はい。正門でいいでス。」
危ない。
思わずおっちゃんの切ない頭にのばしかけた右手を、左手で止めた。
おっちゃんに罪はないんだ…
ごめんな、おっちゃん。
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