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「ぃや~もぅ生徒さん運んで、何度かこの学校来たけど、いつみても立派な学校だよね~。全寮制だっけ?おぼっちゃんが集まってるらしいけど、流石ぉ金持ち、やることがデカぃね~。そういえば、入寮日だったのかな?この間もぉ客さんと同じくらいの年の男のコ乗せたんだけどね~。またそのコが少し変わってる感じの…」
おっちゃんのマシンガントークがはじまった。
俺の、ほとばしる殺気はどうやらバレなかったようだ…
ん、待てよ?
このトークっぷり…
おっちゃんだと思ってたけど、実はおばちゃんだったのか?
ってことは
これから暫く女に会えないってのに、その締め括りにみた女がバーコード頭のメタボ腹とか悲しすぎ
…って、そんなことあるわけないか。
『権田原 清十郎』って名前がしっかり表示されている。
「フッ…」
見たくもない現実を目の前に、俺の繊細な心は逃避を図っているらしい。
おっさんを一瞬女にしてしまうほどに…
俺の苦悩、悲しみ。
それもこれも…
すべての原因は、あの悪魔の様な1人の身内の身勝手な欲望より生まれたんだ…
忘れもしねぇ…
アレは一週間ぐらい前の話だ…
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