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目が覚めた…
(へんな夢だったな~、…あれ?、どこ?)
目を覚ますと、草原の中にいた。
高さは足首位で茅と呼ばれる紙や指なんかがよく切れるやつだ。
体をゆっくり起こし、周囲を見渡すが地平線の向こうまで草しかなかった。
「あーもーここどこだよ、草しかないから天国でも地獄でもないよな!」
何となく叫んでみる…
しかしなんの反応もない。
何もする事もないのでとりあえず草をいじって暇をつぶしていた。
【やあっと見つけたよ~、しっかし広いなーここ、私でも迷うよー】
後ろから陽気な声が聞こえてきた、声で性別が判断できなかったのがなんか悔しかったので、とりあえず無視してみる。
【あのー聞こえてますよね、絶対にスルーしてますね!】
だんだん声が焦っているのがわかる。
【お願いですから振り向いて下さい……】
草で鶴が完成したので振り返ってみる。
「なんのよう…です…か…」
振り向くとそこには人はおらず、いたのは白い靄みたいな固まりだった。
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