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「あれ?…お母さん…?」
「黒龍、フィアと申す…そんなことはどうでもよい」
フィアは天井を見上げながら呟く。
「まさか我があんなに金がかけられているとはな…」
「なぜあなたはあんな高額になるほどに…」
マキナにとっても黒龍はほぼ伝説と化した存在であり恐怖や破壊といえば黒龍というイメージが生前からあったが、今目の前にいるユウキの姿をしているフィアにはそのようなイメージや雰囲気が一切感じなく寧ろどこか寂しげに見える。
「我もな、昔は家族と暮らしとったのじゃよ」
「…………?」
「我ら龍族の血や爪、牙は貴重だったらしくての、薬や装飾品になるだのでの大量に人に狩られいたのじゃ、我の一族はみな殺されもうてのぉ」
「そんな……」
意外だった…昔は龍種が沢山いたと言われていたが現在龍種が絶滅してるかもしれないと言われているほど数が少ない理由が乱獲だったということだ。
「我も若くてのぉ人間に復習したのが始まりじゃろうか…」
「……………」
「頭に血が登っておっての人を見れば見境なく殺したくなっておった」
「じゃあ…今も……」
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