9人が本棚に入れています
本棚に追加
瑚太郎
「ぐぁーっ!やめてぇー!圧縮言語やめてぇー!あ・た・ま・割・れ・るぅー!!」
篝
「…うるさい。 非常にうるさいです天王寺瑚太郎。 篝ちゃんは仕事中なのです。 気軽に話しかけないでもらえますか?」
あ、喋った…
しかもホモ・サピエンス系じゃなくてちゃんと名前で呼んだし…
瑚太郎
「あ、悪い… けど仕事って、こんな何もないとこで何してんだ?」
篝
「記憶の整理です。別に道具がなくとも、篝ちゃんのスーパー脳みそがあればどこでも可能ですし?」
瑚太郎
「俺と話そうという選択肢は?」
篝
「ありません」
瑚太郎
「即答!? …ってかマジで聞いてくれよ… 俺今の状況どうなってんのかマジでわからないんすけど…」
篝
「いつもと同じで世界の安定を図るために樹系図を見ていたところまでは覚えていますね?」
…そう。俺は篝といつもの丘でいろんな世界の行く末を辿りながら、どの世界なら上手く平和にやっていけるのかどうかとか、そんなことを考えていた。
篝
「まぁ、何ですか?ぶっちゃけいつもの場所じゃ仕事しづらくなったから今回は仕事場所変えてみた的な?」
瑚太郎
「何故口調を変えた…… でもさ、
俺たち頑張ったし昨日までは上手く世界も回ってたじゃないか…」
篝
「それがそうも行かなくなったのです…」
瑚太郎
「…というと?」
篝
「篝ちゃんの樹系図が暴走を始めてしまいました… とても難しく一言では説明できないような内容ですが、瑚太郎に分かりやすく一言で説明するなら「ウィルスにもろ感染したPC」みたいなものです。本来関わるはずのない世界が混ざってしまったり、関わってはいけない世界同士がくっついてしまったりと… とりあえずヤバイということですね? お分かりですか?」
瑚太郎
「お分かりですか……ってめっちゃヤバイじゃん!?何でそんな冷静口調何だよ!!もっと焦ろよ!! …あ、いえ…焦ってください…」
篝
「篝ちゃんなりに対抗策は用意しました。これからそれを実行します」
瑚太郎
「篝の対抗策?」
最初のコメントを投稿しよう!