第一話 コックピットの夜明け

1/1
前へ
/4ページ
次へ

第一話 コックピットの夜明け

須藤透、岩田厳、立花桜、立花楓、エリーゼの面々が山を下っている。 霊渓山六号目の古びた看板 エリーゼ「やっぱり桜さんは連れてこないほうが良かったんじゃない?」 立花桜は楓からかなり離れて歩く。 透「桜さんがどうしても記事にしたいとおっしゃるから…でもあの兄弟本当に仲悪いのですね」 足元に朝日が当たる。太陽が地平から顔を出す。 エリーゼ「OH!ビューティホー!!!!…これが私の求めていたモノ」 iPhoneで写真をパシャパシャ撮るエリーゼ。 桜「ヒヒヒヒ!!!これに新聞に載せるぜ。そしてUFOと幽霊を合成しといってっと―――財布に何万入るかな~???」 本格的カメラで写真を撮る桜。 厳「そろそろ山を降りるか。全員居るか?」 透「はい!確認しました。居るようです」 暗そうな表情。 厳「いい返事だ。だがすごく死にそうな顔だ」 透「また、この夜明けを全員で見れる日が来るのでしょうか」 あさっての方向を向く透。 厳「はぁ?言っている意味わかんねぇぞ。俺たちはこれからも何十年と生きていくんだ。だから来年も…」 透「とりあえず降りましょう。心配をおかけしてすいません」 首をかしげる厳。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加