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第一話 コックピットの夜明け
須藤透、岩田厳、立花桜、立花楓、エリーゼの面々が山を下っている。
霊渓山六号目の古びた看板
エリーゼ「やっぱり桜さんは連れてこないほうが良かったんじゃない?」
立花桜は楓からかなり離れて歩く。
透「桜さんがどうしても記事にしたいとおっしゃるから…でもあの兄弟本当に仲悪いのですね」
足元に朝日が当たる。太陽が地平から顔を出す。
エリーゼ「OH!ビューティホー!!!!…これが私の求めていたモノ」
iPhoneで写真をパシャパシャ撮るエリーゼ。
桜「ヒヒヒヒ!!!これに新聞に載せるぜ。そしてUFOと幽霊を合成しといってっと―――財布に何万入るかな~???」
本格的カメラで写真を撮る桜。
厳「そろそろ山を降りるか。全員居るか?」
透「はい!確認しました。居るようです」
暗そうな表情。
厳「いい返事だ。だがすごく死にそうな顔だ」
透「また、この夜明けを全員で見れる日が来るのでしょうか」
あさっての方向を向く透。
厳「はぁ?言っている意味わかんねぇぞ。俺たちはこれからも何十年と生きていくんだ。だから来年も…」
透「とりあえず降りましょう。心配をおかけしてすいません」
首をかしげる厳。
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